
ダ~♪ ララバ♪ ダ~♪ ラララ♪ ラ~♪
ダ~♪ ラバラバ~♪ ダ~♪ ララバ♪
ダ♪ ラララ♪ ラ~~~~~~~~♪
押入れのアルバムから
見つかった・・
一枚の写真。

その・・
思い出を、辿ります。。
『まったく同じ構図で
写真を再現し、21年の・・
時を越えます。。』
泣きながら~♪ ちぎった写真を~♪
『福田 彩乃・・
一番可愛かった、少女時代ー』
21年後
真夜中の高速道路を、ひたすら北へと向かう、一台のロケバス。
後部座席に座る、福田 彩乃に、また・・
アイツ(ハツモノディレクターMr.D )が声をかけた。
*注:勝手に名づけました
『今日は、この写真、、、』
「また、写真だよっ。どっから持ってくる、、わぁー!
懐かしい~\(≧U≦)/小学校 とかですかね。。」
『小学校、一年生、、。何してるんですかね?』

お母さんに
借りました
ローラースケートですかね・・?
当時めっちゃ流行ってたんですよ!
うわぁ。歯、抜けてるっ。
D
歯、抜きますかねー?
同ポジ、同アングルで、
やっぱ撮ってもらわないと。
いや。
お歯黒っ。お歯黒!
抜かなくいいですっ。

【ハツモノミニ講座♪~お歯黒~】
明治時代まで日本に残っていた風習で
草木や鉄などで歯を黒く染める化粧法で、むらなく、艶のある漆黒が美しいとされた。元々は皇族、貴族の用語。
文豪・谷崎潤一郎は、お歯黒は女性の妖艶な美しさの象徴で、日本の伝統美のひとつと語った。また、お歯黒を纏ったのは、主に既婚女性であったことから、妻・母の役割を持った人、貞節を守ることの印となった。
快調に、滑るように走る、ハツモノ号。。
静かなバスの中・・
福田彩乃、写真を見ながら
ひたすら記憶を辿ります。
「運動公園かな・・?どこだろ・・」
『お母さんに聞いたら~
鞍ヶ池じゃないかって。。』
「あー。何かありますね~。しばらく行ってないんで、、」
ありますね?

行った記憶はありますけど、、
そんなに
めちゃくちゃあるわけでも、、、
思い出は・・
なし
『かつての少女は・・
豊田市の鞍ヶ池へ。。』
【ハツモノミニ講座♪~鞍ヶ池~】
公園の名称になっている〈鞍ヶ池〉ではボートが楽しめ、池の周りには遊歩道では園内の自然を満喫できる。山全体が芝生に覆われている若草山や、動・植物園。環境牧場では羊や木曽馬が放牧されている。園内の見どころのひとつに、1500本の桜がある。この他、こども達の遊び場〈プレイランド〉も新たに加わって、家族みんなで楽しめる空間になっている。
思い出は、あるってことで・・
一回被ってもらっていいですか?

はい!どーぞっ
有無を言わせぬ、ハツモノスタッフ。
「やるんすか!?」と、少し苦笑いし、
受け取った安全ヘルメットを被る。
21年前の少女の服を纏う、福田。 ああ無情。
小学校1年生(フリ)の福田 彩乃は・・
膝小僧、まる出しの
ローラースケート少女へと変身し、
ロケバスのステップを降りた。
21年の時が・・
照れくさそうな
福田彩乃の足を、覚束なくさせていた。
夜明け前・・
こちら豊田市『鞍ヶ池公園前』駐車場ー
よーく、よーく
端っこの方
見て下さい!

ん

ねえちゃん?
D
『・・・・』

D
き、着替えました、、
ああ。
どうですか?

いや、、、
早く、脱ぎたい。。。
と、もうひとつ。。
よーく、よ~~く
端っこの方を見てください!
(心の声)
「ああ」って…
そんだけー!?
端っこ・・・?
『ど-いう事?』

誰か・・
女の子を見つけて、、、
ばかじゃないのっ!
『見つけて!』って、
いるわけないじゃない!
こんな時間に。
(心の声)
うん。。
夜明け前・・
夜明けの~♪ 雨は♪
ミル~ク色~♪ 静かな~街に♪
ささやき~ながら♪ 降り~てくる♪
妖精~たち♪
後ろの方で・・
こーやってやってる人
いますよっ♪
D

すべる。すべる。すべる。
『それでも探す・・
幻のローラースケート少女。。』
こんな時間に・・
いるはずもない、その面影を探して。。

あのー。
ちょっといっこ
聞いてもいいですかー?何か、、
サポーターだったり。。
さむいのー。
写真。写真・・
見てもらっていいですかー。(にっこり)
D

・・・・。
いや、いや・・
写真は確かに・・
ってか濡れてんだよっ!もー。思い出の写真ーっ。
明け方の静寂が・・
福田 彩乃の叫びを のみこんでいった。。
(ん?郵便局員さん?
これって明け方じゃなく
これから夜に、向かうとこだった模様・・)
次回ー
『ねえちゃんをさがす。』
結局、
探さすんですかー?
■2016年1月13日号
『おんな実家へ帰る』
新シリーズスタート!
今回タイムスリップしたのは21年前。ローラースケート少女の新たな女(ひと)探しのさすらいの旅が始まりました。。